1年という旅、その期間がもたらすもの。
いま、これを読んでいる君に、どうやって「1年」の旅の良さを伝えよう。
伝わるだろうか、わからない。
それでも、書いてみようと思ったのだ。
長い旅は、いいものだ。
帰る、という意識が生む弊害
弊害というとあまりにもマイナスなワードかもしれない。
しかし、「帰ったら」ということがよぎるのは、良いことでもあり、長期間を感じてからすると、よくない余裕、であるのだ。
数ヶ月の旅に、ついてくる、”帰ったらなんとかなる”。
例えば、日本食。
あと2ヶ月で帰ったら食える、というのと、帰りの予定はない、というのでは心持ちがまったく違うのである。
そして、そのいつまでも続くかのように続く長さが、自分に新しい気づきを与えてくれるのである。
帰ったらまた買えばいい、というのは自分への制限と同義だ。
その場で買うしかない、探すしかない、手に入れるしかない。
もしくは、あきらめていくのか。
そうした選択、あきらめ、ひらめきがどんどん自分の中に溢れてくるのだ。